言語・認識・表現」第23回年次研究会のお知らせです。
11月10日(土) 13:00~18:30
明治学院大学 白金本館3階1310教室
http://www1.meijigakuin.ac.jp/~shirosai/access.html
https://www.meijigakuin.ac.jp/campus/shirokane/
http://www.meijigakuin.ac.jp/access/shirokane.pdf?20141104
なお、学内食堂の営業時間は、11:30~13:30
懇親会はありません。
13:00
研究会主査 挨拶 宮崎正弘(ラングテック)
13:05
「日本語の[関係性指標・修辞的工夫]と英語の対応関係を探る」
岩垣守彦(言語研究アソシエーション)
言語を{(準)単位情報}と[関係性指標・修辞的工夫]からなる情報交換とし
て見ると,日本語から英語への翻訳において,英語の[関係性指標・修辞的工
夫]は,日本語の[関係性指標(そして・から・ながら・しかし・時に,など)・修辞的工夫(て・で・と・が,など)]を手がかりに,日本文の{単位情報}間の「関係性」と「緊密性」を斟酌して翻訳者が決める.それで,日本語と英語の[関係性指標・修辞的工夫]の対応関係を探る.
13:55
「俳句における不易流行あるいは陳腐と新奇について」
新田義彦(日本大学/言語研究アソシエーション)
俳句の叙述は永遠性あるいは普遍性を持たねばならぬ.一方また時代の流れに敏
感な斬新性あるいは流行性をも待たねばならない.これは芭蕉が元禄2年(1689
年)冬頃からしきりに説き始めた俳句の基本理念を,筆者が多少捻じ曲げて表現
したものである.俳句は言ううまでもなく,極超短編の擬似文であるから,同一
類似の表現や語句が出現する確率は極めて高い.換言すれば陳腐な駄句が出現す
る確率が高い.このような危うい文生成空間の中で,それでもやはり人を感動さ
せる名句が存在し,時々は生成される.その秘密は何処にあるのか?気儘に考察
したことを報告したい.
14:45-15:00 休憩
15:00
「形容詞の活用形と結合価」
青山文啓(桜美林大学)
〈ココガイタイ〉と〈ココニイタイ〉はふたつの文に現われる格助詞にしか違い
を見いだせない。しかし鼓膜を打つ音声情報から頭のなかの辞書を引き,この違
いをもとにそれぞれ〈ココガ-イタイ〉〈ココニ-イ-タイ〉のような単語に分割して,文の意味を復元しようとする。それぞれの助詞の違いはイタイとイルそれぞ
れの語幹部分が持つ結合価(文型)情報によるが,ここでは形容詞の連用形とそれ
にテが附属したテ形とに焦点をあて,結合価が不可欠の情報であることをあらた
めて例証したい。
16:30-16:40 休憩
16:40
「多次元シソーラスの基本的枠組みとその構築法」
宮崎正弘(ラングテック)
多くの分類観点をもち、分類観点を明確化した多次元シソーラスでは、意味属性(概念)を上位の概念と様々な分類観点、および認知的プリミティブを用いて形式的に記述する。本発表では、このような多次元シソーラスの基本的枠組みとともに、日常日本語を対象とするより高度な意味処理向けの多次元シソーラスをどのように構築するかについて述べる。
17:30
「時枝「対象語―形容詞述語」分析における話者の意識分析について」
佐良木昌(明治大学/言語研究アソシエーション)
対象語の措定は、場面の概念(論文「場面の制約」)を導入しえた可能根拠なの
である。意味分析(「語の意味の体系的組織は可能であるか」1936)との関連で
時枝が現象学の志向概念を検討したことは確かだろうし、意識に於ける対象とそ
れへの志向という分析視座は、場面論において顕著に導入されている。だがそれ
は「対象語―形容詞述語」分析の成功と行為的場面を前提としたうえのことであ
る。時枝における意識と言語との表現過程について論じる。
18:20
終了の挨拶
小川文昭(明治学院大学)
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