科研費(17K02987)によるシンポジウム

―高度翻訳知識に基づく高品質言語サービスの研究―

 ■2018年12月15日 13:00~17:30
■早稲田大学8号館3階303/304/305会議室  
https://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus
http://www.waseda.jp/student/koho/15_campusmap_2018.pdf

■シンポジウム・プログラム

13:00-13:30     科研報告

「高度翻訳知識構築のためのデータベース編纂」 佐良木昌(明治大学)
翻訳のための日本語換言に関する知識と意訳レベルの高度翻訳知識とを集成し、これら実践的知見を翻訳文法として体系立て翻訳技法を定式化する、その試みについて報告する。

 13:30-14:00     科研報告

「SFにおける語と指示対象の関係:意味の理論と翻訳可能性」原田康也(早稲田大学)
SF における語と指示対象の関係について意味の理論と翻訳可能性の観点から考察することを試みる。

14:00-14:10 休憩 

14:10-15:10 【招待講演1】

「日本語複単語表現レキシコンJMWEL-フレーズベース処理のための新たな言語資源-」
首藤公昭(福岡大学名誉教授)
コロケーション,決まり文句,慣用句,単噴用句などの長単位表現とその派生表現,計約140,000の見出しからなり、平仮名べた書き見出しのほかに,形態素分かち書き、構文機能,構文構造,内部修飾可否情報,文脈条件,呼応情報,語釈などを与えた日本語複単語表現レキシコンJMWELの概要を動詞性表現を中心に紹介する。

 15:10-15:25 休憩

 15:25-16:25 【招待講演2】

「日本語の重文・複文の翻訳の順序に関して」
岩垣守彦(NPO 言語研究アソシエーション・前玉川大学教授)
翻訳というのは「イメージ・概念の塊」(単位情報)の順に提示された異言語の「符牒列」を等価的に適正な母語符牒に変換処理するものであるが,言語には固有性がある.その固有性を克服するために,先人たちの「文法」と「解釈法(異言語を母語の構造で理解する)」を参照しながら,言語情報を「単位情報(一つの動詞と一つ以上の名詞)」と「関係性指標」の組み合わせととらえて、「イメージ・概念の塊」の順に処理する方法とその限界を探る。

16:25-16:30 休憩

16:30-17:30 【招待講演3】

「高度な意味処理向けの新しいシソーラスの提案-連想型多次元シソーラス-」
宮崎正弘(新潟大学名誉教授・ラングテック社長)
より高度な日本語意味処理を実現するため、多くの分類観点を持ち、単語連想機能を持った新しい日本語シソーラス(連想型多次元シソーラス)を提案し、その意味処理への適用性について論じる。連想型多次元シソーラスによって格パターンと上位-下位関係に基づく従来型シソーラスをベースにした意味処理の技術的行き詰まりを打破し、新しい意味処理が可能となることを論じる。