第二期第13回辞書プロジェクト会議のご案内です
2025年8月30日 土曜 13:00~
13:00-17:00
シンポジウム「二重主格構文へのアプローチ」
日本語固有の簡潔な文構造、いわゆる二重主格構文について、B. L. ウォーフ1
993[は、気が付いていた。「このパターンは高度の正確さと同時に高度の簡潔
さをも可能にしている。」「このパターンを論理的に用いることを通じて日本語
にはさまざまな概念を用いて簡潔な科学的操作をするのに大きな力が与えられる
こととなろう。」もちろん日本語学において、「日本流の形式論理学が仮に出来た
として、そこで最も重大な役目を演ずるものは、恐らく関係概念の表現としての
助詞であろう」ということは自覚されている。
本シンポジウムでは、自然言語処理、日本語学、言語過程説、それぞれの観点か
ら二重主格構文について論議を深める。
司会 衛藤純司 ランゲージウェア
パネラー 宮崎正弘 ラングテック「「助詞「は」と「が」のコア概念と
二重主格構文」」
パネラー 青山文啓 桜美林大学「二重主語構文と状態用言の不確定性」
パネラー 佐良木昌 ALR「二重主格構文が表す判断論理」
13:00-13:15 シンポ導入
13:15-14:15 パネラー提案1
14:15-15:15 パネラー提案2
15:15-15:25 休憩
15:25-16:25 パネラー提案3
16:25-17:00 全体論議
17:00-17:10 休憩
17:10-18:10 「意味と親和性のある統語構造を出力する日本語文パーザ
=その現状と今後の展開=」 宮崎正弘(ラングテック)
現在、日本語構文解析の主流である文節構造文法に基づく係り受け解析では
構文解析結果 が意味と整合性が良くなく、時枝文法風の句構造解析の方が
解析結果に則って意味が巧く 説明できるとの指摘がある。ラングテックでは、
構造を含む生成規則を扱える拡張型チャ ートパーザ(Schartパーザ)を開
発して、その上に時枝文法の流れを汲む三浦文法を文法 規則として組み込
んだ日本語文パーザSchart-Jを構築して、日本語形態素解析器(ボトム
アップ横型チャート解析法により日本語入力文を形態素に分割するため独
自に開発)とと もに日英翻訳ソフトLaurelに組み込んで利用している。
本発表では、WindowsPC上の Tera Term によりLinuxサーバへリモート接
続し、Linux サーバ上で動作するJampar+Schart-Jによる日本語文構文解
析のデモを行い、Schart-J により意味と親和性のある統語構造が出力で
きることを示すとともに、Schart-Jを実装する上で工夫した点についても
紹介する。また、今後、より高度な意味情報や文脈情報を導入した文脈理
解型の日本語文パーザ実現するうえでの課題についても論じる。
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